先日取り引きを開始した会社の担当者の方が退職するという連絡があった.
この連絡に私は少なからずショックを受けた.
確かにいろいろ事情があってのことだろう.
私自身も最近あまりに酷い案件に苦しめられ、転職を考えていないわけじゃない.だから彼の気持ちも分かる.
だけど・・・
よりによってこの時期なのかと.
彼との仕事はまだ始まってすらいない.
確かに私は会社の人間としての立場で接している.それは相手だって同じだ.
だけど・・・
担当者間のつながりだって重要である.
たとえば,
「お前が言うなら,ちょっと高いけど買ってやるか!」
と言ってくれるお客さんだっているはずだ.
単純にその会社の商品が最も優れているから,最もコスパがいいから選んでいるわけじゃない.仕事はそんな杓子定規で決められるものではない.
外交だってそうだ.
ブッシュ大統領と小泉純一郎首相との関係,トランプ大統領と安倍首相との関係.
個人的な親密さが決断に少なからず影響を与えるものだ.2国間の単純な利害関係のみで割り切れるほど単純ではない.
私は相手側の担当者の人間性を必ず見るし,
私自身も見られていると思う.
最近の若い人にはそういう営業スマイルを超えた顔を見せたがらない人も多くいる.
型通りの営業に徹するのであればそれでもいい.でも最終局面まで行こうとすれば,誰でもいいわけではない.
「あそこの相手をするにはこいつしかいない.」
そういう人が会社にいませんか?少なからずいると思います.
今回の彼の退職は私にとって落胆だった.
私は彼と一緒に仕事をしたかったし,大きく期待していたのも確かだ.
まぁ,今更そんなこと言っても始まらない.
相変わらずおれも甘いな.