出張が多い私の楽しみの1つに旅ランがある.
以前から出張のときに空き時間を利用して,その土地の観光地に行くことはあったけど,汗っかきの私は夏場ちょっと歩くだけですぐ汗びっしょりになる.それが不快で・・・
どうせ汗びっしょりになるんなら,最初から速乾性のあるTシャツとランパンで観光地巡りをするとかなり快適なのでは?と思ったのがきっかけ.
そして,せっかくランニングの格好をしているなら,ついでに走ってしまえと・・・(笑)
最近はコロナ禍で出張自体が激減したけど.
だけど今週,偶然だけど対面でないとダメな出張が入り,室蘭まで行ってきた.
北海道室蘭市といえば鉄の町.日本製鐵と日本製鋼所が拠点を構えているところ.
ぱっと地図を見た感じでは,町の面積のほぼ半分以上をこの2つの工場の敷地が占めている.その隙間に住宅街がある感じで,本当に工業都市という感じ.
室蘭は工場夜景が美しいとのことで,写真マニアに注目されているらしいが,この日は夕方には街を出なきゃいけなかったので,夜景はまたの機会に・・・
だけど,こんな工場だらけの街に夜景以外に観光となるようなものがあるんだろうかと思っていたが,今回は意外や意外.
出発は東室蘭駅.最初はイタンキ浜というところまでランニング.
若干薄曇りだったけど,この日の最高気温は32度.北海道といえども,今年の夏は全く侮れない.
イタンキ浜は2kmくらい走ったら到着.早速,遠くに見える岩肌に驚く.
な,なんだあれは!!
急峻な崖に苔の絨毯が敷き詰められたような風景に驚愕! しかもその上には民家が見える.これ,なかなかインパクトがある.
写真の腕が悪いので,あまりよくわからないけど,実際目にするとなかなか奇異な風景だった.
そして,ここは日本でも数少ない鳴き砂の砂浜.
鳴き砂は繊細で,余計なものが混ざっていると鳴かないのだとか.なので,場所によって鳴いたり鳴かなかったりするらしい.
ランニングシューズのまま砂浜に入っていって,砂浜を擦り足してみたが,なかなか鳴らない・・・
素足の方がいいのかな?
あまり人影のない奥の方まで歩いていって,擦り足をしてみたが,どうも鳴かない.コツがあるのかもしれない.
そして,苔の敷き詰められたような丘が気になって,上に行ってみようと思いたった.ふもとに近寄ってみると獣道が・・・
迷わずここから入っていった.
草がすごいので,進むと脛が小傷だらけになりそう.
丘の上に到達した.
あの建物はユースホステル.なんて眺めのいいユース
丘の上からイタンキ海岸を見た様子.
すぐ登り切ったけど,意外と標高が高い.
さてここから,次の目的地であるトッカリショ展望台と地球岬まで行こうと思ったけど・・・
なんと,せっかく登ってきたこの丘を一旦下って,それから麓の住宅街の中を歩いて,再度山を登っていくというルート.登り降りが続く.結構キツい・・・
距離にすると高々数キロなので,どうってことないはずなんだけど,坂となるとそうはいかない.
やっとの思いで近くまで来たと思ったけど,トッカリショ展望台はまだあんな遠くに.しかも,かなりの坂・・・
あの山もとても不思議な苔の絨毯のような山肌.普通の木は生えないのだろう.
途中,Google Mapをみると亀岩というスポットがあることが判明.
で,そこへ行ってみると・・・なんと.こんな絶景.
思わず,なんだここは!と一人で騒いでしまった.
これ,写真だとこの雄大さは感じ取れない.実際にみないと.
本当にすごかった.
だけど,柵も何もないところなので,ぶっちゃけ足を踏み外したら奈落の底に転落する.
そして,亀岩という岩に座って自撮り.
高所恐怖症の私はもうこの岩に座るのが精一杯.一見すると突端にいるように見えるけど,実際は崖のかなり手前.
そういえば,インスタ映えを狙いすぎて転落死する若者がいるとかニュースでやってた.いい歳して同じようなことやって死にたくないからね.
そして,トッカリショ展望台に到着.亀岩から数百メートルのところ.ここは柵があって安全だ.
そしてさらに1kmほど進むと,金屏風というスポットに到着.
あの黄色い岩肌が金の屏風のようにみえることから,そう名付けたらしい.西日が入るととても綺麗だとか.
正直,金屏風のところでかなり疲れていたので,ここで街に降ろうかなと思ったけど,地球岬はあと少しなので,頑張って歩いていくことにした.
到着.売店があってとても助かった.水が完全に切れて脱水寸前だったので・・・
これが有名な地球岬.
室蘭といえば地球岬っていうくらい有名だけど,私はトッカリショ展望台の方がインパクトが強かった.
もう少し天気がよかったら,海がとても綺麗だったんだろう.
そして,喉の渇きを潤すためにラムネのかき氷を食す.
結構なボリューム!喉の渇きが癒されホッとした.
まだこの先,銀屏風や測量山に続くんだけど,今日はもう体力の限界.
帰ることにした.
金屏風のところまで戻って,街に下っていき,JR母恋駅から東室蘭まで帰る.
その母恋駅なんだけど,とっても古い駅で鉄道マニアはたまらんでしょうね.
真ん中にストーブが置きっぱなしで,これはまるで昭和初期の待合所.
今でもこんなにレトロな駅舎が残っているのがとても面白い.昭和ノスタルジーを感じる.
断崖絶壁の景勝だけでなく,この超レトロな駅舎・・・・
雄大な自然と昭和ノスタルジーが,何とも最高な旅ランだった.ルートはこんな感じ↓
これでも,まだ室蘭の半分も楽しんでいない.
次回出張した時は,銀屏風,マスイチ展望台,測量山を制覇.そして,工場夜景や旧室蘭駅舎を嗜み,室蘭やきとりの一平,宮越屋珈琲MUTEKIROUなども.大王のカレーラーメンもあるね.
白鳥大橋マラソンも確かあったはず・・・コロナ禍が収まったらぜひ参加したい.